ランダムウォーク・データの作成 (2018/06/05)

ランダムウォークのデータを作成する。作成にあたってはUSDJPYのデータの日時を利用しているので、あらかじめ「ヒストリカルデータのダウンロード」の記事にあるやり方でデータを作成しておく必要がある。

デフォルトの設定でデータ作成

デフォルトの設定では1分足の単位で平均=0.0、標準偏差=0.01 / sqrt(1440)、歪度=0.0の正規分布に従うランダムウォークのデータが作成される。日足での標準偏差が0.01(1%)となるイメージである。

○以下のコマンドをIPythonに入力して「Enter」キーを押す。

import forex_system as fs
fs.get_randomwalk_data()

開始日と終了日はUSDJPYと同じになるので指定する必要はない。作成される足の種類もUSDJPYと同じである。

デフォルトとは違う設定でデータ作成

デフォルトとは違う設定でデータを作成することもできる。

○以下のコマンドをIPythonに入力して「Enter」キーを押す。

import forex_system as fs
fs.get_randomwalk_data(mean=-0.00001, std=0.0005, skew=1.0)

この場合、平均=-0.00001、標準偏差=0.0005、歪度=1.0の非正規分布に従うランダムウォークのデータが作成される。歪度が0ではないのでランダムウォークと呼ぶのは正しくないかもしれないが、ここではランダムウォークとして扱う。

ヒストリカルデータのダウンロード (2018/05/27)

ここではFXのヒストリカルデータとしてデューカスコピーのデータを使うこととする。

JForexのインストール

デューカスコピーのヒストリカルデータはJForexというツールを利用してダウンロードする。そこで、先ずJForexをインストールする。JForexを利用するにはデューカスコピーのデモ口座を開設し、「ログイン」と「パスワード」を設定する必要がある。

デモ口座を開設するには先ずここから。

https://www.dukascopy.jp/home/

デモ口座を開設したら以下の手順を行う。

①以下のアドレスをクリックする。

https://www.dukascopy.jp/home/

②ページ右上の「ログイン」ボタンをクリックする。

③「インストール版 JForex(推奨)」で「JForexをインストール」ボタンをクリックする。

使用しているOSに合ったバージョンのファイルが自動的に選択される。私の環境では「JForex_unix_64_JRE_bundled.sh」ファイルが選択された。

④「JForex_unix_64_JRE_bundled.sh を開く」で「ファイルを保存する」を選択する。

⑤「OK」ボタンをクリックする。

私の環境では「JForex_unix_64_JRE_bundled.sh」ファイルは「~/ダウンロード」フォルダーに保存される。

⑥端末に以下のコマンドを入力して「Enter」キーを押す。

$ bash ~/ダウンロード/JForex_unix_64_JRE_bundled.sh

⑦「言語の選択」で「日本語」が選択されているのを確認して「OK」ボタンをクリックする。

⑧「セットアップ - JForex Platform 2.9」の「ようこそ JForex Platform セットアッププログラムへ。」で「次へ」ボタンをクリックする。

「JForex Platform 2.9」は現時点(2018年5月27日)での最新版である。

⑨「ユーザー設定」で「このユーザー(****)のみにインストールする」が選択されているのを確認して「次へ」ボタンをクリックする。

⑩「インストール先の選択」の「インストール先のディレクトリ」で「/home/****/JForex」が選択されているのを確認して「次へ」ボタンをクリックする。

⑪「シンボリックリンクのためのディレクトリを選択」で「シンボリックリンクの作成」にチェックが入っているのを確認し、「インストール先のディレクトリ」で「/home/****/bin」が選択されているのを確認して「次へ」ボタンをクリックする。

⑫「ショートカット作成オプションの選択」で「デスクトップアイコンを作成する」にチェックが入っているのを確認して「次へ」ボタンをクリックする。

⑬「JForex Platformのセットアップ完了」で「JForex Platform を実行する」にチェックが入っているのを確認して「終了」ボタンをクリックする。

JForexのログイン画面が表示される。

ヒストリカルデータを保存するフォルダーの作成(初回のみ)

○端末に以下のコマンドを入力して「Enter」キーを押す。

$ mkdir ~/py/historical_data

「~/py」フォルダーに「historical_data」フォルダーが生成する。これをヒストリカルデータを保存するフォルダーとする。

古いヒストリカルデータの削除

初めてヒストリカルデータをダウンロードする場合、この手順はいらない。すでにヒストリカルデータをダウンロードしていて、新しいデータをダウンロードする場合に実行する。

○以下のコマンドをIPythonに入力して「Enter」キーを押す。

import forex_system as fs
fs.empty_folder('historical_data')

「~/py/historical_data」フォルダー内のファイルが削除される。

ヒストリカルデータのダウンロード

①JForexのログイン画面で「DEMO」が選択されているのを確認する。

②「ログイン」にデューカスコピーから送られた「ログイン」を入力する。

③「パスワード」に同じくデューカスコピーから送られた「パスワード」を入力する。

④「ログイン情報を保存」にチェックを入れる(初回のみ)。

⑤「「ログイン情報を保存」機能に関する免責事項」で一番下までスクロールして「同意する」ボタンをクリックする(初回のみ)。

⑥「ログイン」ボタンをクリックする。

JForexが起動する。

ここでは例として

AUDCAD AUDCHF AUDJPY AUDNZD AUDUSD CADCHF CADJPY
CHFJPY EURAUD EURCAD EURCHF EURGBP EURJPY EURNZD
EURUSD GBPAUD GBPCAD GBPCHF GBPJPY GBPNZD GBPUSD
NZDCAD NZDCHF NZDJPY NZDUSD USDCAD USDCHF USDJPY

の28通貨ペアで2013年1月1日から2017年12月31日までの1分足データをダウンロードする。

⑦JForexのツールバーで「表示」をクリックする。

⑧「ヒストリカルデータ取得」をクリックする。

⑨「ヒストリカルデータ取得」の「時間範囲」で「カスタム」を選択する。

⑩「カスタム・タイムレンジ」の「開始日時」に「00:00 01.01.2013」、「終了日時」に「23:59 31.12.2017」と入力して「OK」ボタンをクリックする。

⑪「ヒストリカルデータ取得」に戻って「期間」で「1分」が選択されているのを確認する。

⑫「銘柄」でダウンロードしたい通貨ペアにチェックを入れる。

⑬「アスク」のチェックをすべて外す。

ここではビッドのデータのみを使用することとする。

⑭「設定」ボタンをクリックする。

⑮「ダウンロード設定」の「形式」で「CSV」、「日付形式」で「YYYY.MM.DD HH:MM:SS」、「区切り」で「,」(カンマ)が選択されているのを確認する。

⑯「データ出力先」で「フォルダーの選択」ボタンをクリックする。

⑰「ディレクトリを選択」で「/home/****/py/historical_data」を選択して「選択」ボタンをクリックする。

⑱「ダウンロード設定」に戻って「OK」ボタンをクリックする。

⑲「ヒストリカルデータ取得」に戻って「ダウンロード」ボタンをクリックする。

ダウンロードが「100%」になるのを待つ。

⑳「ヒストリカルデータ取得」の「×」ボタンをクリックする。

㉑JForexのメニューバーの「ファイル」をクリックする。

㉒「ログアウト」をクリックする。

ファイル名の変更

ファイル名には日付などが入っているが邪魔なので通貨ペア名以外の部分は削除する。

○IPythonコンソールで以下のコマンドを実行する。

import forex_system as fs
for symbol in ['AUDCAD', 'AUDCHF', 'AUDJPY', 'AUDNZD', 'AUDUSD', 'CADCHF', 'CADJPY',
               'CHFJPY', 'EURAUD', 'EURCAD', 'EURCHF', 'EURGBP', 'EURJPY', 'EURNZD',
               'EURUSD', 'GBPAUD', 'GBPCAD', 'GBPCHF', 'GBPJPY', 'GBPNZD', 'GBPUSD',
               'NZDCAD', 'NZDCHF', 'NZDJPY', 'NZDUSD', 'USDCAD', 'USDCHF', 'USDJPY']:
    fs.rename_historical_data_filename(symbol)

hstファイルをcsvファイルに変換

この手順はhstファイルをダウンロードし、それをcsvファイルに変換したい場合のみである。

各通貨ペアのhstファイルを変換し、csvファイルとして生成する。csvファイルは新たに生成され、hstファイルはそのまま残る。

○以下のコマンドをIPythonコンソールで実行する。

import forex_system as fs
for symbol in ['AUDCAD', 'AUDCHF', 'AUDJPY', 'AUDNZD', 'AUDUSD', 'CADCHF', 'CADJPY',
               'CHFJPY', 'EURAUD', 'EURCAD', 'EURCHF', 'EURGBP', 'EURJPY', 'EURNZD',
               'EURUSD', 'GBPAUD', 'GBPCAD', 'GBPCHF', 'GBPJPY', 'GBPNZD', 'GBPUSD',
               'NZDCAD', 'NZDCHF', 'NZDJPY', 'NZDUSD', 'USDCAD', 'USDCHF', 'USDJPY']:
    fs.to_csv_file(symbol)

ヒストリカルデータの加工と他の足の作成

各通貨ペアののcsvファイルを使い、2013年1月1日から2018年1月1日までの各足を生成する。

○以下のコマンドをIPythonコンソールで実行する。

import forex_system as fs
start = '2013.01.01'
end = '2018.01.01'
for symbol in ['AUDCAD', 'AUDCHF', 'AUDJPY', 'AUDNZD', 'AUDUSD', 'CADCHF', 'CADJPY',
               'CHFJPY', 'EURAUD', 'EURCAD', 'EURCHF', 'EURGBP', 'EURJPY', 'EURNZD',
               'EURUSD', 'GBPAUD', 'GBPCAD', 'GBPCHF', 'GBPJPY', 'GBPNZD', 'GBPUSD',
               'NZDCAD', 'NZDCHF', 'NZDJPY', 'NZDUSD', 'USDCAD', 'USDCHF', 'USDJPY']:
    fs.get_historical_data(symbol, start, end)

備考

①デューカスコピーのヒストリカルデータはGMT基準であるように思われる(夏時間があるようなのでUTCではない)。NYクロージング基準に変更するため、元データから2時間進ませている。

②土日以外のすべての足を作成し、データが欠けている場合は前の足のデータで補間している。データが欠けている場合はデータに変動がないと考えれば前の足の終値を使うことには問題ないが、始値、高値、安値、出来高ではそうはいかない。テクニカル指標なども、元データを使った場合と若干の違いが出ることもある。

③1分足データを元に2分、3分、4分、5分、6分、10分、12分、15分、20分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、6時間、8時間、12時間、1日の各足を作成している。

oandapyのインストール (2017/09/10)

oandapyをインストールする。oandapyはOANDAの口座からデータを取得するので、OANDAのデモ口座も開設しておく。

oandapyのインストール

○以下のコマンドを端末に入力して「Enter」キーを押す。

$ pip install git+https://github.com/oanda/oandapy.git

OANDAデモ口座の開設

①以下のアドレスをクリックする。

https://www.oanda.jp/

②右上の「デモ申込」ボタンをクリックする。

③「無料デモ口座開設フォーム」の「デモ口座利用規程及び個人情報のお取扱いについて」で「同意・承諾します」にチェックを入れる。

④「お申込みフォーム」で必要事項を入力、または選択する。

⑤「勧誘の受諾の意思の表明」で「同意・承諾します」にチェックを入れる。

⑥「勧誘招請について」で「同意・承諾します」にチェックを入れる。

⑦「デモ口座ID(fxTradePracticeID)を発行する」ボタンをクリックする。

⑧登録したメールアドレスに送られたIDとPWを確認する。

アカウントIDとアクセストークンの取得

(注意)以下は私が実際に手続きしたときの手順であり、現在は少し違うかもしれません。

上に続けて実行する。

①「無料デモ口座開設フォーム」で「デモ ログインへ」ボタンをクリックする。

②「デモ口座ログイン」で「お客様のIDを入力してください」にIDを入力する。

③「パスワードを入力してください」にPWを入力する。

④「デモ口座ログイン情報を記憶する」にチェックを入れる。

⑤「ログイン」ボタンをクリックする。

⑥(ブラウザがFirefoxの場合のみ)「このログイン情報を Firefox に記憶させますか?」で「記憶」ボタンをクリックする。

⑦「口座情報」の「アカウント」で「Primary」の右にある数字をメモする。

これがAPIアクセスに必要なアカウントIDとなる。メールアドレスに送られたIDではないので注意。

⑧「MT4/API関連」の「APIアクセスの管理」をクリックする。

⑨「REST APIアクセスの管理」で「発行する」ボタンをクリックする。

⑩「あなたのPersonal Access Tokenは下記となります。」の下のトークンをメモする。

これがAPIアクセスに必要なアクセストークンとなる。

Ku-Chartの簡単な計算方法 (2017/07/31)

USDを含む5通貨モデルの計算式

例としてAUD、EUR、GBP、JPY、USDの5通貨モデルの計算式を以下に示す。

a = (log(AUDUSD)+log(EURUSD)+log(GBPUSD)-log(USDJPY)) / 5
Ku-AUD = log(AUDUSD) - a
Ku-EUR = log(EURUSD) - a
Ku-GBP = log(GBPUSD) - a
Ku-JPY = -log(USDJPY) - a
Ku-USD = -a

計算式の解説

なぜ、このような式になるのかを説明しておく。興味のない人は読み飛ばしていただいて構わない。

ドルストレートの通貨ペアのみを材料として使い、以下のように変形する。

AUDUSD = AUD / USD
EURUSD = EUR / USD
GBPUSD = AUD / USD
USDJPY = USD / JPY

AUD / USD = AUDUSD
EUR / USD = EURUSD
GBP / USD = GBPUSD
JPY / USD = 1 / USDJPY
USD / USD = 1

Ku-Chartは対数を使っているので、これを対数に変換し、以下のように変形する。

log(AUD/USD) = log(AUDUSD)
log(EUR/USD) = log(EURUSD)
log(GBP/USD) = log(GBPUSD)
log(JPY/USD) = log(1/USDJPY)
log(USD/USD) = log(1)

log(AUD) - log(USD) = log(AUDUSD)
log(EUR) - log(USD) = log(EURUSD)
log(GBP) - log(USD) = log(GBPUSD)
log(JPY) - log(USD) = log(1) - log(USDJPY)
log(USD) - log(USD) = log(1)

log(AUD) - log(USD) = log(AUDUSD)
log(EUR) - log(USD) = log(EURUSD)
log(GBP) - log(USD) = log(GBPUSD)
log(JPY) - log(USD) = 0 - log(USDJPY)
log(USD) - log(USD) = 0

log(AUD) - log(USD) = log(AUDUSD)
log(EUR) - log(USD) = log(EURUSD)
log(GBP) - log(USD) = log(GBPUSD)
log(JPY) - log(USD) = -log(USDJPY)
log(USD) - log(USD) = 0

log(AUD) = log(AUDUSD) + log(USD)
log(EUR) = log(EURUSD) + log(USD)
log(GBP) = log(GBPUSD) + log(USD)
log(JPY) = -log(USDJPY) + log(USD)
log(USD) = log(USD)

Ku-Chartは平均を減じて全体の合計が0になるようにしている。そこで先ず平均を求め、以下のように変形する。

mean = (log(AUD)+log(EUR)+log(GBP)+log(JPY)+log(USD)) / 5

mean = (log(AUDUSD)+log(USD)+log(EURUSD)+log(USD)+log(GBPUSD)+log(USD)-log(USDJPY)+log(USD)+log(USD)) / 5

mean = (log(AUDUSD)+log(EURUSD)+log(GBPUSD)-log(USDJPY)+5*log(USD)) / 5

mean = (log(AUDUSD)+log(EURUSD)+log(GBPUSD)-log(USDJPY)) / 5 + (5*log(USD)) / 5

mean = (log(AUDUSD)+log(EURUSD)+log(GBPUSD)-log(USDJPY)) / 5 + log(USD)

ここで「(log(AUDUSD)+log(EURUSD)+log(GBPUSD)-log(USDJPY)) / 5」を「a」としておくと以下のようになる。

mean = a + log(usd)

最後に平均を減じたものをKu-Powerとして、以下のように変形する。

Ku-AUD = log(AUD) - mean
Ku-EUR = log(EUR) - mean
Ku-GBP = log(GBP) - mean
Ku-JPY = log(JPY) - mean
Ku-USD = log(USD) - mean

Ku-AUD = log(AUD) - (a+log(USD))
Ku-EUR = log(EUR) - (a+log(USD))
Ku-GBP = log(GBP) - (a+log(USD))
Ku-JPY = log(JPY) - (a+log(USD))
Ku-USD = log(USD) - (a+log(USD))

Ku-AUD = log(AUD) - a - log(USD)
Ku-EUR = log(EUR) - a - log(USD)
Ku-GBP = log(GBP) - a - log(USD)
Ku-JPY = log(JPY) - a - log(USD)
Ku-USD = log(USD) - a - log(USD)

Ku-AUD = log(AUD) - log(USD) - a
Ku-EUR = log(EUR) - log(USD) - a
Ku-GBP = log(GBP) - log(USD) - a
Ku-JPY = log(JPY) - log(USD) - a
Ku-USD = log(USD) - log(USD) - a

Ku-AUD = log(AUD/USD) - a
Ku-EUR = log(EUR/USD) - a
Ku-GBP = log(GBP/USD) - a
Ku-JPY = log(JPY/USD) - a
Ku-USD = log(USD/USD) - a

Ku-AUD = log(AUD/USD) - a
Ku-EUR = log(EUR/USD) - a
Ku-GBP = log(GBP/USD) - a
Ku-JPY = -log(USD/JPY) - a
Ku-USD = log(1) - a

Ku-AUD = log(AUD/USD) - a
Ku-EUR = log(EUR/USD) - a
Ku-GBP = log(GBP/USD) - a
Ku-JPY = -log(USD/JPY) - a
Ku-USD = 0 - a

Ku-AUD = log(AUDUSD) - a
Ku-EUR = log(EURUSD) - a
Ku-GBP = log(GBPUSD) - a
Ku-JPY = -log(USDJPY) - a
Ku-USD = -a

これで計算式が求められた。

USDを含まない4通貨モデルの計算式

ドルストレートを材料にする場合でもUSDを除くことはできる。

例としてAUD、EUR、GBP、JPYの4通貨モデルの計算式を以下に示す。

a = (log(AUDUSD) + log(EURUSD) + log(GBPUSD) - log(USDJPY)) / 4
Ku-AUD = log(AUDUSD) - a
Ku-EUR = log(EURUSD) - a
Ku-GBP = log(GBPUSD) - a
Ku-JPY = -log(USDJPY) - a

再び計算式の解説

やはり興味のない人は読み飛ばしていただいて構わない。

ドルストレートの通貨ペアのみを材料として使い、以下のように変形する。

AUDUSD = AUD / USD
EURUSD = EUR / USD
GBPUSD = AUD / USD
USDJPY = USD / JPY

AUD / USD = AUDUSD
EUR / USD = EURUSD
GBP / USD = GBPUSD
JPY / USD = 1 / USDJPY

対数に変換し、以下のように変形する。

log(AUD/USD) = log(AUDUSD)
log(EUR/USD) = log(EURUSD)
log(GBP/USD) = log(GBPUSD)
log(JPY/USD) = log(1/USDJPY)

log(AUD) - log(USD) = log(AUDUSD)
log(EUR) - log(USD) = log(EURUSD)
log(GBP) - log(USD) = log(GBPUSD)
log(JPY) - log(USD) = log(1) - log(USDJPY)
log(USD) - log(USD) = log(1)

log(AUD) - log(USD) = log(AUDUSD)
log(EUR) - log(USD) = log(EURUSD)
log(GBP) - log(USD) = log(GBPUSD)
log(JPY) - log(USD) = 0 - log(USDJPY)

log(AUD) - log(USD) = log(AUDUSD)
log(EUR) - log(USD) = log(EURUSD)
log(GBP) - log(USD) = log(GBPUSD)
log(JPY) - log(USD) = -log(USDJPY)

log(AUD) = log(AUDUSD) + log(USD)
log(EUR) = log(EURUSD) + log(USD)
log(GBP) = log(GBPUSD) + log(USD)
log(JPY) = -log(USDJPY) + log(USD)

平均を求め、以下のように変形する。

mean = (log(AUD)+log(EUR)+log(GBP)+log(JPY)) / 4

mean = (log(AUDUSD)+log(USD)+log(EURUSD)+log(USD)+log(GBPUSD)+log(USD)-log(USDJPY)+log(USD)) / 4

mean = (log(AUDUSD)+log(EURUSD)+log(GBPUSD)-log(USDJPY)+4*log(USD)) / 4

mean = (log(AUDUSD)+log(EURUSD)+log(GBPUSD)-log(USDJPY)) / 4 + (4*log(USD)) / 4

mean = (log(AUDUSD)+log(EURUSD)+log(GBPUSD)-log(USDJPY)) / 4 + log(USD)

ここで「(log(AUDUSD)+log(EURUSD)+log(GBPUSD)-log(USDJPY)) / 4」を「a」としておくと以下のようになる。

mean = a + log(usd)

平均を減じたものをKu-Powerとして、以下のように変形する。

Ku-AUD = log(AUD) - mean
Ku-EUR = log(EUR) - mean
Ku-GBP = log(GBP) - mean
Ku-JPY = log(JPY) - mean

Ku-AUD = log(AUD) - (a+log(USD))
Ku-EUR = log(EUR) - (a+log(USD))
Ku-GBP = log(GBP) - (a+log(USD))
Ku-JPY = log(JPY) - (a+log(USD))

Ku-AUD = log(AUD) - a - log(USD)
Ku-EUR = log(EUR) - a - log(USD)
Ku-GBP = log(GBP) - a - log(USD)
Ku-JPY = log(JPY) - a - log(USD)

Ku-AUD = log(AUD) - log(USD) - a
Ku-EUR = log(EUR) - log(USD) - a
Ku-GBP = log(GBP) - log(USD) - a
Ku-JPY = log(JPY) - log(USD) - a

Ku-AUD = log(AUD/USD) - a
Ku-EUR = log(EUR/USD) - a
Ku-GBP = log(GBP/USD) - a
Ku-JPY = log(JPY/USD) - a

Ku-AUD = log(AUD/USD) - a
Ku-EUR = log(EUR/USD) - a
Ku-GBP = log(GBP/USD) - a
Ku-JPY = -log(USD/JPY) - a

Ku-AUD = log(AUD/USD) - a
Ku-EUR = log(EUR/USD) - a
Ku-GBP = log(GBP/USD) - a
Ku-JPY = -log(USD/JPY) - a

Ku-AUD = log(AUDUSD) - a
Ku-EUR = log(EURUSD) - a
Ku-GBP = log(GBPUSD) - a
Ku-JPY = -log(USDJPY) - a

これで計算式が求められた。

要するに、USDを含めた5通貨モデルでは5で除していたところを4で除するように変更するだけである。

まとめ

上記の計算式を用いれば、ドルストレートを材料にして任意の組み合わせのKu-Chartを作成できる。もちろん、他のドルストレートを追加して5より大きいモデルを作成することもできる。

また、同様のやり方でクロス円、ユーロクロスなどを使ってKu-Chartを計算することもできる。ただし、「EURUSD」と「EURJPY / USDJPY」が必ずしも一致しないように非常にわずかな誤差はありうる。

ハイブリッドトレードの試み (2017/07/29)

ハイブリッドトレードとは

ここではハイブリッドトレードを裁量トレードとシステムトレードを組み合わせたものとしておく。もう少し具体的には、システムによるシグナルをトレーダーが裁量で取捨選択するようなトレードである。

ハイブリッドトレードの基本原則

私が考えるハイブリッドトレードには以下の4つの基本原則がある。

  1. システムがエントリーのシグナルを点灯させてもエントリーしなくていい。
  2. システムがエントリーのシグナルを点灯させていなければエントリーしてはならない。
  3. システムがエグジットのシグナルを点灯させていなくてもエグジットしていい。
  4. システムがエグジットのシグナルを点灯させたら必ずエグジットする。

これをまとめると、システムが持つポジションを持つことは許されるが、システムが持たないポジションを持つことは許されない、ということである。

エントリー選択の原則

  1. 経済指標発表の1時間半前から30分後まではエントリーしない。
  2. 要人発言予定の1時間半前から3時間後まではエントリーしない。
  3. 経済指標、または要人発言によって相場が大きく動いたとき、動いた方向にはエントリーしない。
  4. サポート手前では買わず、レジスタンス手前では売らない。ブレイクしてからエントリーする。
  5. 日足始値より上では買わず、下では売らない。
  6. 月曜日は金曜日終値より上では買わず、下では売らない。

私は経済指標発表、要人発言を「DailyFX」というスマートフォンアプリで確認している。通貨ペアと直接関係のないイベントは基本的に考慮しない。例えば、ドル円なら米国と日本のイベントのみ注意する。

以上は私の試行錯誤によるものであって、今後も変わりうる。

エグジット選択の原則

  1. エグジットのシグナルが来たら、ポジションの損益の大小に関わらず、即座にエグジットする。
  2. 経済指標発表、要人発言予定が近づいてもエグジットのシグナルがない場合、ポジションの損益の大小に関わらず、5分前までにはエグジットする。
  3. ポジションの損益がプラスでエグジットに近づいてから相場が反転して利益が縮小した場合、マイナスになる直前にエグジットする。
  4. ポジションの損益がプラスのとき、チャートを見てエグジットの条件を満たしていると分った場合、エグジットのシグナルを待たずにポジションの半分、または全部をエグジットしてもいい。

これも私の試行錯誤によるものであって、今後も変わりうる。