「FXで月○○万円稼ぐ」は本当か

FX商材には要注意

「FXで月○○万円稼ぐ」と称した本やサイトをよく見かけるが本当だろうか。嘘かもしれないし、本当かもしれない。また、本当であったとしても、必ずしも読者の役には立たないとは限らない。

先ず嘘である場合だが、これは宣伝文句で読者を呼び込んで

  • 広告収入を得る
  • 本、DVDを販売する
  • 有料のメルマガ、セミナーなどをやったりして利益を得る

といった魂胆であろう。

もちろん、こんなところで金を使っても無駄にするだけだ。そこで得た情報でFXをやっても負けるばかりで、二重の損失になりかねない。

次に本当である場合だが、さらに運による場合と実力による場合とが考えられる。運による場合はたまたま偶然稼げただけなのに実力と思い込んでいるのである。運による場合、そのような著者の書くものを読んでも役には立たない。

運による場合でも中には偶然稼いだだけということを自覚している者もいるかもしれない。稼いだこと自体は嘘ではないということで、その事実を資本に勝ち組だのカリスマだのと自称して商売の種にするのである。

信用する前に先ず検証

言っていることが本当で、しかも、それが実力に基づいている著者の書くことだけが役に立つ可能性がある。では、どうやってそれを見抜けばいいのだろうか。それはその著者の手法を実際のデータを用いて検証することである。

私がFXを始めたばかりのころ、amazonの書評を見て評判の高かったFXのトレード本を読んでみた。私は一々自分で確認しないと信用しない性格なので、著者の言うことが本当か調べた。

当時、プログラミングは知らないし、Excelすら使えなかったが、ノートにデータを書き込み、電卓で計算した。日足で半年分程度であったが、1週間くらいかけてようやく検証を終えた。すると、著者が本に書いてある資産曲線とは全く形状が違い、まるで勝てていないことが分かった。

今だったらプログラミングで一瞬で終わるような検証だが、こういった検証を怠ると痛い目に遭う。他人の言うことを真に受けてはいけないのだとつくづく思った。

検証不可能なものは信用しない

また、検証不可能なものは信用しないことである。裁量トレーダーの手法にはデータとして入手しにくい情報や臨機応変の判断などがあって検証できない場合がある。だからといって嘘と決めつけるのも酷ではある。しかし、役に立つかどうか分からないものを信用はできない。

裁量トレーダーの手法には検証できる部分もないわけではない。検証できる部分があれば確認してみるといい。もし検証してまったく勝てないようであれば嘘と考えても構わない。

検証できる部分だけでもそれなりに勝っている。それがその他の情報や臨機応変の判断で勝ちをより確実に、より大きくした、というのであれば理解できる。だが、まったく勝てていないのにその他の情報や臨機応変の判断で勝ちに変えるというのであればおかしな話だ。

そのような無駄なことはせず、初めからその他の情報や臨機応変の判断だけ用いればいいのである。入手しにくい情報や臨機応変の判断などという検証不可能な理由を隠れ蓑にしてホラを吹いているようにしか思えない。

数学、プログラミング、英語などの勉強のほうが有意義

だが、実を言うと、他人が本物かどうか調べる暇があるなら、もっと有意義なことをやるべきだ。数学、プログラミング、英語などを勉強したほうがトレードの役に立つと私は考えている。

断定的なことは言えないが経験的に言えば、本物はほとんどいない。本物でない者の言うことを一々調べるなんて時間の無駄ではないか。そんな暇があるなら勉強するに越したことはない。

ネットでFXについて検索してみると、うさん臭い、しかも有料の情報が少なくない。だが数学やプログラミングについて検索すると、多くは真面目であり、かつ無料である。英語サイトで見れば英語の勉強にもなる。

月にいくら稼ぐより安定して勝つことが重要

そもそも月にいくら稼ぐということは重要ではないのである。重要なのは安定して勝つということだ。安定して勝つということと安定して勝てないということとの間には埋めることのできない大きな差がある。

それに比べれば月に1万円稼ぐのと100万円稼ぐのとでは大した差はない。この程度の差は資金量やリスクのとり方で埋められる。いくら稼ぐかよりも先ず安定して勝つにはどうするかを考えるべきなのだ。

コインを投げて、その裏表を当てさせ、当てたら資金を倍、当てられなければ没収というゲームに参加したとしよう。2人に1人は資金を2倍、4人に1人は資金を4倍、8人に1人は資金を8倍、16人に1人は資金を16倍にできるだろう。だが資金を16倍にできたところで、ただの運であって、尊ぶには足りないのだ。

(2017/01/28更新)

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