想定スプレッド

バックテストを行うとき、スプレッドをどのくらいに想定するかを考えてみる。

FX会社のスプレッド比較

先ずは参考にFX会社のスプレッドを比較してみた。

私はFX会社のことはよく知らない。漏れている会社もあると思う。また、ここに掲載した会社を勧めているわけでもない。

選択の基準は

  • 取引手数料が無料であること
  • スプレッドが原則固定であること
  • USDJPYのスプレッドが0.4銭以下であること

の3つである。

FX会社は五十音順で並べている。また、通貨ペアごとに最狭スプレッドはオレンジ色にしてある。「×」はFX会社がその通貨ペアを取り扱っていない、取り扱ってはいるがスプレッドが原則固定ではない、情報がない、などの意味である。

(※) FX会社によっては原則固定を明記していない場合があります。もし間違いがありましたら、ご一報いただけると助かります。

FX会社 AUDJPY AUDUSD EURAUD EURGBP EURJPY EURUSD GBPAUD GBPJPY GBPUSD USDJPY 確認日 備考
インヴァスト証券 0.60 1.40 2.00 1.90 0.50 0.30 × 1.00 1.40 0.30 2017-03-15
FXブロードネット 0.60 × 6.80 2.90 0.50 0.30 × 1.00 2.60 0.30 2017-03-15 ブロードコース
FXTF 1.40 1.90 2.80 1.60 0.60 0.80 4.30 2.00 1.10 0.30 2017-03-15
SBI FXトレード 0.77 1.39 1.50 0.90 0.69 0.48 1.60 1.19 1.49 0.27 2017-03-15 1万通貨単位まで
岡三オンライン証券 0.90 1.20 1.60 1.40 0.90 0.70 1.90 1.40 1.30 0.40 2017-03-15
外為ジャパン 0.70 1.10 × 1.40 0.60 0.50 × 1.10 1.10 0.30 2017-03-15
外為どっとコム 0.70 1.10 1.60 × 0.60 0.50 × 1.10 1.10 0.30 2017-03-15
GMOクリック証券 0.70 1.10 1.60 1.40 0.60 0.50 1.90 1.10 1.10 0.30 2017-03-15
JFX株式会社 0.70 1.00 1.60 1.40 0.50 0.40 1.70 1.30 1.00 0.30 2017-03-15 赤字のみ
DMM FX 0.70 1.10 1.60 1.40 0.60 0.50 1.90 1.10 1.10 0.30 2017-03-15
ヒロセ通商 0.70 1.00 1.60 1.40 0.50 0.40 1.70 1.30 1.00 0.30 2017-03-15
みんなのFX 0.70 × × × 0.60 0.50 × 1.00 × 0.30 2017-03-15
楽天証券 1.20 1.90 × 4.00 1.10 0.40 × 1.00 1.00 0.30 2017-03-15
YJFX! 0.80 1.40 2.30 1.80 0.70 0.60 × 1.20 1.50 0.30 2017-03-15


最狭スプレッドを目安に想定

最狭スプレッドを目安としてスプレッドを想定してみる。SBI FXトレードは0.01刻みだが、この位は切り上げることとしよう。すると以下のようになる。

AUDJPY: 0.6
AUDUSD: 1.0
EURAUD: 1.5
EURGBP: 0.9
EURJPY: 0.5
EURUSD: 0.3
GBPAUD: 1.6
GBPJPY: 1.0
GBPUSD: 1.0
USDJPY: 0.3


コストは高めに想定すべきか

各FX会社の中で最も狭いスプレッドを目安にするというのは甘すぎるのではないかと疑問に思う人もいるだろう。だが、あまりコストを高めに想定すると、狭いスプレッドでは非常に有効な戦略が排除されてしまうことになりかねないと私は考えている。

我々は安易にFX会社を信用してはなるまい。スプレッドは固定であっても、エントリーやエグジットのときに不利なレートで執行されているかもしれない。

そうでなくても、スリッページは起こりうる。するとバックテストでのパフォーマンスと実際のそれとの間には乖離が生じる。コストをあまり低めに想定すると、このような乖離に対して脆弱になる。

いずれにせよ、メリットもあれば、デメリットもあって難しい。ただ、ほんの数年前までスプレッドは現在の何倍もあった。そのときのスプレッドでは短期トレードはコスト負けしてしまい、日足中心のトレードを考えるしかなかったのである。

少なくとも私はそうであった。もし、スプレッドがここまで狭くならなかったなら、私は短期トレードをやらなかっただろう。だが、私は短期トレードによって利益を上げられることを日々実感しているのである。

このようなことから、多少甘いとは思うが、最も狭いスプレッドを目安にしようと思う。

一般トレーダーの優位性

FX会社のスプレッドを見ると、すべての通貨ペアで狭いというところはない。ある通貨ペアでは非常に狭いのに、別の通貨ペアでは意外と広かったりする。

想像するに、FX会社は特定の通貨ペアを選好するトレーダーを取り込むために赤字覚悟でその通貨ペアのスプレッドを狭くしているのではないだろうか。そして、他の通貨ペアは広くしてバランスを取っているのではないだろうか。

何百万通貨単位で取引するような大口トレーダーにはこのように狭いスプレッドは提供されていない。とすると、通貨ペアごとにスプレッドが最も狭いFX会社で取引できる、言葉は悪いが、つまみ食いできるというのは一般(零細?)トレーダーの優位性ではないだろうか。

為替レートは一見したところ、ランダムウォークのようである。だが、コスト負けするような領域では明確な傾向を見せる。そこに一般トレーダーの活路がある。

情けない話かもしれないが、資金力のある相手とまともに張り合うのは賢明ではないだろう。そういう相手が手出しできない領域でほそぼそと、だが着実に利益を挙げることが一般トレーダーの生き残る道なのではないかと私は考えている。

(参考) OANDAのスプレッド

私は主にOANDAでトレードしているので、参考にOANDAのスプレッドも掲載しておく。

FX会社 AUDJPY AUDUSD EURAUD EURGBP EURJPY EURUSD GBPAUD GBPJPY GBPUSD USDJPY 確認日 備考
OANDA 1.0※1 1.1 2.0-2.8※2 0.9-2.0 0.7 0.5 3.1-4.5※2 1.4 1.1 0.4 2017-03-16 ベーシックコース

(※1) 原則固定とは明記されていないが、固定されているように思われる。あるいは実績を作ってから原則固定と明記するのかもしれない。AUDUSD、GBPUSDのときがそうで、固定されてしばらくしてから明記された。

(※2) この範囲は私の観察によるもので、公式のものではない。

(2017/03/16更新)